【書評】その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと【千田琢哉】

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世の中は一部の有能な人間と、その他大勢の人間とで構成される。

もしあなたが人よりも豊かな生活をしたいのであれば、ごく一部の有能な人間になることが必要だ。

能力を付けて結果を出せるようになる過程では、少なくない頻度で「みんなと違う」が要求される。

一部の優秀層になるにあたっては、孤独になる場合も多い。みんなと違うことをしている以上、これは当たり前だと思って割り切るほかない。

その他大勢から抜け出し、超一流になるために知っておくべきこと

この本にはずば抜けた能力を身につけて突き抜けるにあたって役立つことが書かれている。

孤独な道を歩くうえでの手がかり、あるいは模範解答となるだろう。群れから突き抜けるという道は孤独で不安だらけなため、参考となる本やメンターの存在だけでもだいぶ心理的に楽になるはずだ。

陰口を言わないことが、一流への第一歩

どうして人は陰口を言うのだろうか。
それは、自分が好きなことで生きていないからだ。

自分が好きなことで生きていない人は、好きなことで生きている人を見ると無性にムカムカする

その他大勢と大差を付けて結果を出すうえでは、結果を出しやすいことに打ち込むことになる。

その過程でやっていることが好きになる、あるいは自分の好きや得意なフィールドにいるということが少なくない。

結果が出やすい土俵、自分の好きなことで仕事をしている場合、多かれ少なかれ陰口を叩かれるものだ。「あの人だけ好き勝手やっててズルい」みたいな。

逆に、仕事を楽しんでいる人を見てイライラを感じる、陰口に走るというのはよろしくない。

仕事にポジティブに打ち込んでいる人を見てストレスを感じたら、それはあなたが自分に正直になっていない証拠だ。

あなたは世間体を気にして、自分の苦手な仕事ばかりしていないだろうか?

あなたは肩書だけを追い求めて、自分の本心にウソをついてはいないだろうか?

自分にウソをつき、やりたいことを抑制しているうちは、幸せを感じることもない。

わたしは運動が苦手だが、大学では体育会系の部活に入ってしまった。その結果、バイトしたり遊んだりしている周囲が羨ましかった。また苦手なことをわかっていながらも部活をするのが苦痛で仕方がなかった。

部活をしているときのわたしは、部活に入っていない人を見ては見下したり、その一方では精神的に非常に苦痛を感じたりしていた。

しかし部活が終わって研究や自分のビジネスに費やす時間が増えてからは、楽しくて楽しくて仕方がなかった。なぜなら、自分が得意だとわかっていることに打ち込めたからだ。

楽しんで生活するようになってからは陰口はなくなり、生活はどんどん好転していった。陰口をなくすことは、生活の質と大いに関係しているのである。

どうすれば陰口を卒業できるのか

愚痴・悪口・噂話から卒業する方法は簡単だ。
勉強することだ。

人は勉強をすると、勉強しない連中とは話が噛み合わなくなる。
それは知識が増えるからではない。
頭が良くなるからでもない。
志が変わるからだ。

愚痴・悪口・噂話をしてしまうということは、その人の志が低いということなのだ。
志が高い人は、愚痴・悪口・噂話をしないのはもちろんのこと、そうした場に近づくこともないのだ。

陰口を減らす方法は簡単だ。

  • 自分の好きなことや得意なことだけをやる
  • 勉強や作業、仕事に没頭する

すなわち、自分を高めることができれば陰口は自然となくなるのだ。

勉強とはいっても、自分の好きなことであれば本を読むのも苦にならないだろう。趣味のことであればついつい時間を費やしてしまうはずだ。

あなたが自分自身に正直になり、好きなことや得意なことで活きていこうと頑張れば、おのずと勉強もするようになる。

夢を目標として実現させようとするのは楽しいし、好きを仕事にする困難さを乗り越えるうえでは大量に知識を吸収する。

好きなこと、得意なことにおいて知識を吸収しては実践を繰り返すことにより、あなたは「好きなことで生きていく」の実現に近づくとともに、志が高まっていくのだ。それが陰口の大幅な減少につながるのである。

もちろん、あなた自身が高まっていくうえでは、周囲と話が噛み合わなくなることだろう。しかしそれで問題ない。

なぜなら周囲は自分の得意や好きを仕事にせず、自分にウソをついているため、話が合うはずもないからだ。自分に正直になっている人とウソをついている人とでは、考えることも興味関心も全然違うのである。

ヒソヒソ「される」側になれ

ヒソヒソ話というのは、100%の確率で格下が格上に対してするものだ。

足軽が将軍についてヒソヒソ話をすることはあっても、将軍が足軽についてヒソヒソ話をすることはない。
平社員が社長についてヒソヒソ話をすることはあっても、社長が平社員についてヒソヒソ話をすることはない。
ヒソヒソ話というのは、古今東西を問わず下々の人間の専売特許なのだ。

ヒソヒソ話というのは、された者勝ちだ。

一見するとヒソヒソされるというのは何か悪いことをしたかのように思えるが、実はそうではない。単に妬みや嫉妬をしているために、ヒソヒソ話をするのだ。

妬みなどからヒソヒソ話をするというのは、相手のことを認めているに過ぎない。ヒソヒソしている本人に自覚はないものの、妬みや嫉妬という行為そのものが、相手が格上であることを認める行為なのだ。

そしてヒソヒソ話をする側は、今の自分の状況に満足していない。それどころか自分にウソをついてばかりで欲求不満だ。

もし自分の好きなことに邁進できていれば、他人のことなどどうでもよくなるため、ヒソヒソ話をすることはなくなる。

ヒソヒソ話や陰口すら時間のムダに思えるぐらいの状況であり、目の前の生活が楽しくて楽しくて仕方がない。好きなことに取り組んでいるのだから。

そのような楽しくて仕方がない状況において、ヒソヒソ話や陰口に走ることがだろうか?ないだろう。

ヒソヒソする側からヒソヒソされる側になった時、あなたは成長している。ヒソヒソされる側はいつの時代もマイノリティで、かつ優秀な人間なのだ。

結果に誠実になれ

仕事で成果を上げられる人間は、あらゆる理由を超越して美しく、そして神に近い。
成果を上げられるということは、信頼に足る人間だと取引先に評価された証なのだ。
仕事で成果を上げられない人間は、あらゆる理由を超越して醜く、そして屑そのものだ

仕事では結果を求められる。これはごく当たり前の話で、仕事というのは結果ありき、利益ありきのものだからだ。

仕事の結果と正面から向き合えば、より結果が出やすくなっていく。逆に結果と向き合わなければ、いつまでたっても無能な人間のままだ。

そして仕事では結果が重要だからこそ、好きや得意を仕事にする必要がある。

自分の好きなことであれば自然と勉強するため、結果も出やすくなる。勉強するのが苦ではないというのは、相当有利な要素だ。

また得意だと感じることはそれほど努力しなくても結果がでるため、楽しさからモチベーションが上がっていく。モチベーションの上昇はさらなる結果につながる。

仕事というのはお金をもらって行うものであり、お金は結果に対する対価である。だから結果と向き合わなければならないのだ。

結果と向き合うことに関しては、正面からきちんと向き合うようにすれば、失敗してもそこまで叩かれない。

成功失敗とわず結果と正面から向き会える人間は貴重で、多くの人は怒られるのを避けたり、チャレンジそのものを避けたりするのだ。

勝てる土俵と頑張りどころを見極めろ

コンサル時代に「戦略とは何か?」について数え切れないほど質問を受けたし、仲間内でも語り尽した。
正直に告白すると、私は未だに絶対の正解には辿り着けていない。
現時点において自分の中で一番しっくりきているのが、「確実に勝てる土俵で確実に勝て」ということだ。

仕事で結果を出すにあたっては、勝てる土俵を見つけるということが大切だ。

勝てる土俵、すなわち結果を出しやすい土俵で仕事を行えば結果が出やすく、精神的に消耗することもない。

逆に自分の苦手な土俵で勝負していては、結果が出ないまま時間ばかりが過ぎ去ってしまう。

苦手な土俵で仕事に取り組むと、100の努力に対して50の結果しか出ないということもザラだ。それに対し、得意な土俵であれば50の努力で100の結果が出ることもめずらしくない。

苦手克服、マイナスをなくすということが仕事では語られる一方で、得意を伸ばすことは語られない。しかし物事の大切なことというのは言葉で言われない部分にあって、得意を伸ばすことが何倍も効果的な場面が少なくないのだ。

「好きを仕事にする」を貫く

お金があるから必ず運がいいとは限らないが、運がいい人にはお金が集まってくる。
正確には運がいい人には、継続的にお金が流れ続ける

稼ぎ方は千差万別だが、ある点において一致している。
趣味を仕事にすることに成功したか、仕事を趣味にすることに成功したかのいずれかだということだ。

好きを仕事にすることについては、しばしば

「遊びと仕事は分けるもの」
「世の中そんなに甘くない」

みたいな批判が飛んでくる。

しかし実際には趣味と仕事が一致した者勝ちなのがこの社会である。

趣味を仕事にする、すなわち好きを仕事にしないと、仕事において結果を出すことはむずかしい。好きでもないことに一生懸命取り組めるだろうか?

また世の中甘くないという批判も、実際にその言葉を投げてくるのは自分の好きを仕事にしようと努力してこなかった人たちだ。

自分の好きを仕事にするためには一時的には苦痛がともなうものの、長期的にみればかえって楽なことが多い。これも当然だろう、自分に正直になっているのだから。

趣味と仕事を一致させることができれば、どんどんお金が舞い込んでくることだろう。

素晴らしいアウトプットをするあなたのもとに、次から次へと仕事が舞い込んでくるようになるはずだ。

仕事と趣味を分けてはいけない

そもそもの話、仕事と趣味が一致していれば、「仕事」「趣味」といった区別も出てこないはずだ。

趣味と仕事が切り離されるのは、多くの人が自分の趣味を仕事にできていない、あるいは自分に正直になれていないことの証拠である。

(まあ、多くの人が自分の好きや得意を仕事にする努力すらしないわけだが…)

仕事そのものが趣味、仕事でお金を稼ぐことが趣味というのは、この社会において本当に強い。

お金を稼ぐことや仕事そのものが趣味化しているため、時間とお金を自然と注ぎ込める。それによってずば抜けた結果が出て、ますます仕事が舞い込んでくるようになるのだ。

付き合う人は徹底して選べ

あなたもご存知のように、八方美人は最終的に不幸になることが多い。
クラスでみんなから好かれていたはずの八方美人が、最終的に全員から嫌われて無視されてしまうパターンは昔からよくある。

付き合う人を選ぶというと切り捨てている感があるだろうが、八方美人は実はやってはいけないのである。

というのも、あなたに合う人と合わない人がいて、その両方に合わせようとすると、精神的に非常に負担になってしまう。

自分に合わない人に無理に合わせる必要はない。人間関係は質が重要で、自分と合う人との関係に力を入れなければならないのだ。

たとえば何を言ってもネガティブで、やる気のない人がいたとしよう。そのような人は、やる気に満ち溢れる人が何を言っても聞いてはくれない。

やる気に満ち溢れる人と、やる気のない人は水と油のように合わない。そのためやる気のある人は同じやる気のある人と付き合うべきだし、その方が精神的な負担も少なくて済む。

付き合う人を選べば自然と気持ちのいい付き合いができるようになり、ストレスを抱えない。それにより運気あふれる生活をすることができるのだ。

一流は運気も大切にする

付き合う人が悪いと、ストレスを抱えて運気が下がっていってしまう。

運気は軽視することができないもので、「なぜかうまくいく」「なぜかうまくいかない」といった違いは意外と生活に影響を与えるのだ。

一流の世界で結果を出している人は、運気も大切にする。

運気のよしあしは仕事での結果に影響を与えるため、付き合う人を選ぶなど、運気を大切にせざるをえないのだ。

大切な仕事の前に嫌なことが起こらないようにする。自分と合わない人との付き合いは減らす。

これらをやっただけでも運気は上昇し、仕事におけるパフォーマンスが急上昇したりするものだ。

まとめ

能力をつけて一流として稼ぐためには、孤独になることが必要だ。

孤独のなかで自分と向き合い、自分を高めていくことが、結果として成功につながる。

一人で頑張っていくうえでは、周囲から指をさされることもあるだろう。しかしそれでも一流の人たちは自分にとっての真実だけを見て、周囲のどうでもいい話に惑わされることはない。

一流の人は仕事=趣味となっており、境目はない。そのため趣味と仕事を分けている人と比べて圧倒的な結果が出るし、年収も桁違いなのだ。

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