クレジットカードで食費を払う人に対しては、一定割合で「クレカで食費払うとかバカじゃん」みたいな批判が飛んでくる。
批判する側の趣旨としては、食欲は制限がきかない、クレジットカードにはお金を使っている感覚がないというものである。
しかしながら実際のところ、筆者は食費をクレカで払っているし、料金を滞納したこともない。
クレカを安い買い物に使ったり、食費に使うことについてはしばしば論争が発生するものの、たいして大きな違いではないことがほとんどだ。
この記事ではなぜ食費に対するクレカ払いが叩かれるのかを、わかりやすく解説する。
クレジットカードで食費を払うのはアホか?んなわけない
そもそもの話、なぜクレジットカードで食費を払うことが叩かれるのか。
それはクレジットカードが十分に普及していないからであり、まだまだ特別なもの扱いされているのが現状である。
もしクレジットカードで買い物するのが当たり前になっていたら、クレジットカードで食費を払うことについてもほとんど突っ込まれないだろう。
クレジットカードのネガティブな面が必要以上に強調されるのも普及度合いに問題の根本があり、当たり前化すればネガティブ面もそこまで強調されなくなることだろう。
つまるところ、クレジットカードがまだまだ特別視されているせいで、あらゆるクレカ使用が叩かれるのである。
スポンサードリンク
少額の買い物をめぐる論争
論理的に考えれば、クレジットカードで買い物することには何の問題もない。
買いすぎると思ったら買いすぎないように自制すればいいし、毎日ログをチェックすればいい。
クレジットカードの使用を過度に恐れてしまうのは使用者自身がお金に無頓着で、お金のことに対する思考そのものが苦手というものが少なくない。
日常的にお金のことを考え、お金の話をしていれば、クレジットカードでの買い物なんてどうということはない。
ところが学校ではお金のことなんて教えてくれないし、教師として教える側の人間のほとんどが、お金のことを理解できていない。
そのためお金のことを考えるのが苦手な人は多く、お金をどう使ったらいいのかを知らない人が大量に存在するのが現実だ。
クレジットカードで買い物するとはいえ、実際には支払いを1ヶ月の終わりにまとめているだけである。
いくら使ったのかは覚えておくべきだし、車など額が大きい買い物をするときにはお金に関する思考力はより顕著に現れてくる。
食費をクレジットカードで払うというのは、車や家の買い物に比べればメチャクチャ小さい額である。
その程度でグダグダ言っているヒマはないし、何よりそのような議論や論争は何も生まないことがほとんどだ。
スポンサードリンク
食費をクレジットで管理できない人にはビジネスマンは無理
クレジットカードで食費を払うことにおいて、抑止がきかないということがたまに言われる。
率直に言ってしまえば、クレジットカードで食費管理ができない人には、仕事でお金を稼ぐことそのものが向いていないと言わざるをえない。
「クレジットカードを使い過ぎたらどうしよう」が根底にあるわけで、これは言い換えれば「お小遣い使い過ぎたらどうしよう」と本質的には何も変わらない。
仕事をしてお金を稼ぐ上では自分を抑止するなんてザラにあるし、もっと言えば引き算で仕事をするのが望ましい(専門知識を不必要にひけらかさない、マウンティングしない、など)。
仕事というのはある意味で、自分を抑えるという行為そのものなので、たかが食費であれこれ言っているのは「わたしは自律できません」、すなわち自律できませんと言っているようなものなのだ。
ムダな雑談をしない、お金をムダなところに使わない、集中して短時間で仕事を終わらせる、etc…。
これらは自律のもとにできることであって、自分を制御できないとそもそも成り立たないことなのだ。
食費ぐらい抑えが効かなくてどうする
結局のところ、食費で騒ぎ立てるのはナンセンスだ。
食費ぐらいの話で騒いでしまう人はそもそもお金を扱うことそのものに向いてないし、クレジットカードの本質を理解していないともいえる。
支払いをまとめている、カード会社に一時的に払ってもらうといったクレジットカードの根本を理解すれば抑えがきかないなんて話は出てこないし、クレジットカードを使うことに慣れていない証拠でしかない。
アメリカでは少額の買い物(1ドルぐらい)の買い物ではクレジットカードが普通だし、クレジットカードはもはや生活の一部分として存在している。
生活の一部分であればクレジットカードを怖がることはないし、「クレジットカードで払う=お金を使っていること」という実感を持つことも難しくない。
筆者は生活のあらゆる部分をクレジットで払っているが、どこにどれぐらい使ったのかを把握している。自制がきかないなんて悩みとは無縁だ。
スポンサードリンク
クレジットカードに慣れ始めたら食費もクレジットで
そういうわけで、食費をクレジットカードで払うことについては叩かれても引っ込む必要はないし、お金を扱う能力を付けたければ必須の習慣といえる。
「どこにどれだけ使ったのか」を自覚できるようになるのは、お金と縁のある生活への第一歩だ。
クレジットカードを特別なもの扱いするのは本当に初心者のうちだけでよく、ちょっと慣れてきたら生活費をどんどんクレカ払いにしていくべきである。
いかにクレジットカードを特別なもの扱いするフェーズから早く抜け出すかは非常に重要であり、金銭感覚を養うためには必須のステップだ。
払い過ぎが怖いのなら枠を小さくすればいいし、払うはずの額をあらかじめキャッシュで持っておけばいい。
安全なやり方でクレジットカードを使い、徹底的に慣れてしまうことが、クレジットカード脱初心者への道だ。
どんぶり勘定でもいいから、クレカを安全かつ積極的に使う
クレジットカードを使うにあたっては、基本的にはどんぶり勘定で問題ない。
最初のうちはお小遣いアプリに記録するという習慣が必要かもしれないが、慣れてくればお小遣いアプリが必要なくなってくる。
実際、筆者はクレジットカードを使うようになってからはログを見るようにし、「どこにどれだけ使ったのか」を把握するようにしている。今ではお小遣いアプリを起動することもない。
そしてクレジットカードに慣れてくる頃には細かな支出を意識する必要性は薄れ、大きな支出から考えるクセが付いてくる。
支出の大きさはWEBで確認でき、どこにどれだけ使ったのかが一目瞭然。節約したい場合にも「どこを削れば良いのか」を容易に確認できるため、非常に効率が良い。
ログの把握、削りどころの確認という意味でクレジットカードはアドバンテージがあり、どんぶり勘定でも問題ないのだ。
大きな支出と小さな支出が並んでいる状況で節約したいとなったら、どちらから手を付けようと考えるだろうか?大きな支出の方から手を付けるだろう。
細々とした支出ではなく大きな支出から考えるのは、節約の基本中の基本だ。月々300円の節約のために極端な貧乏生活をすることに何の意味があるだろうか?
どんぶり勘定で把握するのは効率がいいし、細々とした支出はカード会社のウェブサイトで確認すればいい。
クレジットカードはログを把握できるから、細々とした支出に悩むのは不要だ。放って置いても自然とどんぶり勘定になるし、大きな支出から削るクセがつく。
スポンサードリンク
まとめ:クレジットカードで食費を払えるようになるのは最低ライン
食費や生活費をクレジットカードで払う。
これが特殊に見えてしまうのはクレジットカードに慣れていないからであって、生活のあらゆる部分をクレジットカードで管理している身からすれば、本当にごく当たり前のことだ。
車の運転が怖いといいながらも車での出勤をやめない。そのような矛盾した行動や考え方は生きていくうえでは邪魔でしかないし、上達のチャンスも逃してしまう。
人間が生活していくうえではお金から逃れられないのだから、お金を使うことにも慣れてしまえばいい。
クレジットカードについても積極的になる方が圧倒的にお得だし、その方が上達しやすい。生活費のクレカ払いを恐れることにメリットはあまりなく、むしろお金のリテラシーを高めるチャンスを逃してしまうのだ。